施工例

手仕立て

2016年2月1日

以前の仕事なんですが、本備後の畳を裏返しをせず、表替えをさせて頂きました。
しかし、本備後の畳表の片面は、かなり良い状態なので、これを使って10帖の上敷きを作ってくれ、とのご依頼を頂き仕立てさせ頂きました。
しかし、使用する畳の長さは1間、10帖の上敷きとなれば、長手方向は2間半、畳表と畳表を継がなければなりません、畳表のい草を抜き、経糸を長く出し継ぐ畳表の中に、割って入れ、経糸どうしを結びます。これが気の遠くなるような作業、まさに、根との戦い、合計6ヵ所継ぎました。
幅方向のジョイントは、畳縁で継ぎますが、こちらは、根と高い技術を要求される難しい仕立てです。完成まで4、5日かかったように記憶しております。このような仕事は、日本広といえ、数軒かとおもいます。

 

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